治療の方針;

酒以外の楽しみを見つける支援

医師患者関係が何らかの要因で危機にさらされると、断酒に影響するので、関係の流動化、多元化を診療開始時よりはかります。例えば、相談機関の相談員、看護師、断酒会のメンバー。

小さな成功体験を積み重ねて、学習性無力感から脱却します。

抗酒薬の活用

患者の断酒意欲を見極めた上で働きかけます。 まだ心の準備ができていない患者には、断酒への動機をひきだすよう、例えば、飲酒のメリット・デメリットを比べて、考えてもらいます。

断酒会への出席; 
・自分のかかえる問題を他人へ説明しようとしているうちに、その本質に気がつくことになります。
・伝える力(ソーシャルスキル)が身につき、うっぷんをためなくて済むようになります。
・のどもと過ぎれば熱さを忘れるようにならないように、定期的に出席します。
・断酒が続く人からは、ノウハウを学び、スリップする人からは教訓を学びます。
・お互いはげまし、助け合うこともあります。
・うそつきばかりだ、同じ話ばかりだ、などと言って出ようとしない人がいますが、自分がそうならないようにすればいいのです。
・宗教みたいだと嫌う人がいますが、断酒は孤軍奮闘がんばっても失敗することが多いのです。 だから、神頼みして恥ずかしくないくらいの所までがんばって、後は他力に委ねてはいかがでしょうか?